1. Hyokyo-net
  2. 大学院同窓会
  3. 在学生からの大学生活短信
  4. ともに学ぶ喜び

在学生からの大学生活短信

ともに学ぶ喜び

峯松 香織 さん峯松 香織 さん

大学院学校教育研究科修士課程
教育内容・方法開発専攻 
文化表現系教育コース 芸術系教育分野(美術)

私たち文化表現系教育コース美術分野の学生は非常に個性が豊かで、いい意味での「変人」が揃っています。ここで言う「変人」とは、人とは違った視点でものを見ることができ、違った感性で捉える能力や表現力を持った人という意味です。そんな私たちを温かく見守り、指導して下さる教授陣も、これまた負けず劣らず個性的で「変人」揃いです。

minematsu2.jpg

前期の授業では、陶芸や木工、絵画、彫刻、デザイン、版画といったバラエティに富んだ内容に取り組みました。制作は自己を追及する過程の連続で終わりがありません。そんな楽しくも苦しい過程に教授陣はとことん向き合ってくださいます。そして各々の特性や作品の意図など、自分たちでもモヤモヤとしている部分に的確なアドバイスをくださいます。一人の人間として丸ごと認めてくださっているからこそ、生徒である私たちは安心して自分の思いを表現できる「変人」でいることができるのです。

また今年初めて、兵庫教育大学として「神戸ビエンナーレ」に参加しました。学校教育学部・芸術系コースの1回生から大学院・文化表現系教育コース美術分野の2回生まで、4半世紀も年齢の異なるメンバーで縦2.5m横8mの巨大な作品を制作しました。「変人」揃いの私たちですから正直スムーズにはいきませんでしたが、それぞれが思いを伝え合うことで、「目的と目標を共有し合った相互作用のある『集団』になる」ことの難しさや楽しさを知ることができました。そして、ビエンナーレの制作や話し合いの過程を通して、他人と本気で関わり合い助け合う経験が、これからの教育にとって大切であるという思いが深まりました。なぜなら、最近の子供たちの中には「空気を読む」ことが大切で、人間関係に波風を立てないことをよしとする風潮があるような気がするからです。他人との摩擦を避けて自分の意見を言わない子供たちを見ていると、「他人と同じ」ということが重要な価値であるとさえ思えてきます。一時よく言われていたような「自己中」な子はほとんどおらず、子供たちは皆優しく素直です。

しかし、他人と本当の意味でつながるためには、「表現」つまり自分の本音をさらけ出すことが必要です。辞書で調べてみると、「表現」とは「自分の感情や思想・意志などを形として残したり、態度や言語で示したりすること」とあります。芸術分野では「表現」することが大前提となっています。自分の思いを造形活動によって表現することで、他人との違いに気付き、互いのよさを認め合うことができるのではないでしょうか。
大学院ではこれらのことについて深く学び、研究をしていきたいと思います。そして、現場に戻ったときに学んだことを少しでも還元し、恩返しできるように努めていきたいと思っています。

兵庫教育大学で学ぶ機会をいただけたことで、たくさんの素敵な「変人」の皆さんと出会い、ともに学ぶことで自分が良い方向へと変われた気がします。もしかしたら、「変人」は「人変」つまり人を変える力を持っているのかもしれません。

 

2015年9月30日掲載

ページの先頭へ