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教えてください

user-pic 宏坊さん
投稿日時:2010年06月17日09:30
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「現場に役立つ教育問答コーナー」をとても楽しみにしています。記事を書いていただいている先生の顔を浮かべながら当時を懐かしむことができる喜びもあります。
ところで、笠原先生の「メダカ」記事について教えてください。
文末に「実験後のメダカの自然界への放流は厳禁です。実験後は、校内の池や水槽で飼育してください。」とあるのですが、これから考えるに、ペットや教材用として販売されているメダカは<ある種特別なメダカ>ということなのでしょうか? すなわち、在来種の保存に影響を与える存在になり得るからと。

返信(2)

  • user-pic 笠原さん このコメントへの返信
    No.27, 投稿日時:2010年07月01日12:52

     海洋に住む魚種とちがい、閉鎖的な環境である内陸部に住む魚種は、交流の範囲が限られる分、地域ごとの変異が大きいものです。メダカでも種レベルではないものの、瀬戸内海型、東日本型などの名前で、遺伝的に異なる集団が形成されていることが知られています。実際には、この大グループ内にも変異があり、さらに小さな遺伝集団に分けられる事が予想されます。
     これらの集団は、地域の特性に応じて、最も適した遺伝的資質を獲得しているものです。例えば、北日本のグループは、耐寒性を獲得していることが予想されます。ここに、東京の業者から買った耐寒性がないメダカを放流すればどうなるでしょう?混血は、半々だと思いますか?耐寒性に関する、余分な遺伝子を働かさなくて良い分、成長に有利ですから、この東京型の遺伝子を持つ子孫は増えやすいのです。そのため、代を重ねるごとに、次第に東京型の遺伝子を持つ子孫が増えることが予想されます。そんな時、10年に1度の寒波が来たら?東京型の遺伝子を持っている子孫は、耐えられないかも知れませんね。地域全てのメダカが、死に絶えるような事も起こるかもしれません。
     今回は、わかりやすい例として耐寒性で説明しましたが、無神経な放流は、それぞれの地域で獲得した遺伝的優位を乱して、大被害を与えることにつながる可能性のある非常に危険な行為なのです。観賞用の改良種であるヒメダカはもちろん、教材として販売されている野生種のクロメダカであっても、他地域育ちのものならその可能性はあるのです。おわかりいただけましたでしょうか?

  • user-pic 宏坊さん このコメントへの返信
    No.28, 投稿日時:2010年07月03日22:01

    笠原先生から直接お返事いただけるなんて、感激です。
    私は授業に臨んで「一粒で、2度・3度と美味しい」ことをいつも考えています。つまり、学習の本来の狙いに終わるだけではなく、より一層深い、いわゆる思想と言えるようなものを載せていきたいのです。例えばこの教材の場合、<命>や<環境>の学びの要素を含んでいます。深い意味を今解らせることは出来ないにしても、せめて石を打っておきたい。そのために、確かなことを知りたいとお尋ねしたのでした。
    その意図に的確にお答えいただきました。ありがとうございました。
    それでは、先生の文章をいかに子ども達に解り易く伝えるかという作文の仕事にかかります。

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