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在学生からの大学生活短信

「外から眺める」

中谷 仁美 さん中谷 仁美 さん

大学院専門職学位課程
教育実践高度化専攻
学校経営コース

4月1日、嬉野台を渡る春の風と山の緑に心を奪われつつ、加東キャンパスの門をくぐりました。
3月31日まで教頭として学校運営に全力疾走していた私に、突然訪れたキャンパスライフ。当初は、期待よりも不安が勝っていました。故郷から遠く離れたこの地で、生活しながら学ぶことができるのだろうか、講義について行けるのだろうか、友達はできるのかしら、と。

そんな不安は、日々の講義のアカデミックさと、先生方の研究に対する情熱と魅力的な語り口、そして、各県から集まった学びの仲間である院生たちとの交流で、しだいに薄らいでゆきました。前期の講義の中では、学校経営コースだけでなく、他コースの現職院生と共に学ぶ科目が多くありました。それぞれ豊かな実践を積み、志をもってここに来ている人たちの集まりです。協議はもちろん、空き時間の語り合いも楽しく、得るものが多くあります。他県の状況や、各学校の特色ある取組について知ることができました。
また、他県の人たちに、私の現任校や山口県の取組を説明する機会が多くありました。いざ説明しようとすると、実は分かっているようで、取組の背景や課題について、自分自身がよく理解していなかったことに気付くのです。そんなとき、現任校の校長からいただいた、「“学校”を外から眺めることは、良い経験になるよ。」という餞の言葉が、思い出されました。

物事の価値を知るために「外から眺める」ことの大切さを、実感した、今年の夏の出来事を紹介します。
右の写真は、私が撮影した竹田城です。夏休みのある日、院生仲間のお国自慢をきっかけに、「雲海に浮かぶ竹田城を見よう!」と思い立ち、早朝に出発したのです。向かいの山の中腹に上り、待つこと3時間。あいにくの濃い霧に包まれて、竹田城はなかなか姿を現してはくれませんでした。半ば諦めたとき、霧の隙間から突如、“天空の城”は現れたのです。この城の美しさを見ようと思ったら、「外から眺める」という方法が有効だと納得した瞬間でした。

私は今、27年間携わってきた学校運営や教育行政を学問の対象として学んでいます。この機会に、自分自身のこれまでの実践を振り返り、理論を学び、渦中にあっても「外から眺める」目を養うことで、よりよい学校、よりよい社会をつくる実践者となるべく、精進したいと思います。

2017年11月 2日掲載

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