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現場に役立つ教育問答

高等学校の新教育課程における地理歴史科の趣旨について解説して下さい。地理の改善事項で注目すべきことは何ですか?

原田 智仁 (社会・言語教育学系 教授)

これも大きく次の3点が挙げられます。

1.地理Aと地理Bの特質を明確化したことです。

まず地理Aに関して、内容「(2)生活圏の諸課題の地理的考察」として、「イ 自然環境と防災」、「ウ 生活圏の地理的な諸課題と地域調査」を新設するなど、実生活と結びついた地理学習の充実を図りました。
また地理Bでは、「(3)現代世界の地誌的考察」に従前と異なる視点が見られます。従前は2~3の事例を取り上げて考察することに主眼が置かれましたが、改訂版では世界全体から偏りなく地域を取り上げて、世界の地理的認識を深めるように改められています。

2.地図を活用した説明をしたり、論述したりする学習の充実が図られたことです。

世界史や日本史と同じく、諸資料の活用と言語活動の充実という方針を受けて、地理A、地理Bともに地図を活用した学習を一層重視するとともに、地図学習で習得した知識・技能を後の学習に応用できるように内容構成を工夫しました。

3.地理的課題について探究する学習を設定したことです。

地理A、地理Bともに、科目の最後に課題探究的活動を行う中項目を新設しました。地理Aの「生活圏の地理的な諸課題と地域調査」では、日常生活の地理的な課題を地域調査などによって把握し、その解決に向けた取り組みを探究させるのがねらいです。
また地理Bの「現代世界と日本」では、日本が抱える地理的な諸課題を探究させ、その解決の方向性や将来の国土のあり方などについて展望させることをねらいとしています。いずれも、地理学習の成果を活用して、生徒自身が課題を設定して探究することが求められているといえるでしょう。

2011年5月19日掲載

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